週7日労働とか徹夜とかリアルに脳と心身の機能が損なわれる働き方はあたしゃもうしないよと思っていたけど、仕事の物量に体力と時間が追いつかなくて、先々にどんどん締め切りが追加されて全然終わらない。
金曜夜にいろいろ諦めて飲みに行き、土曜に働き、日曜に働き、さすがに情緒が失われているのでは? と思い、映画『夜明けのすべて』のチケットを買う。
ヘトヘトで自転車を漕いで映画館に向かい入口につながる階段を登ったら、おそらく海外ルーツのギャル2人がtiktokのダンスをしていて、何かを好きでいる人だ……と何故か泣きそうになりながら撮影が終わるのをそっと待ち、ごめんね〜! と言ってきたふたりに☺️👍👍で返すオタクの情緒出てきた。
『夜明けのすべて』沁みわたった。帰りの自転車を漕ぐ自分が誇らしく思えるくらい、とてもよかった。
PMSとパニック障害、自助グループが描かれてるのは映画としては新鮮で、それぞれの困難やままならなさを多面的に描く丁寧さが伝わった。それでもそのままでいられる、いてもらう、いなくなっても大丈夫でいるためのケアが描かれていた。自助グループは装丁した本で知ったけど、広まったら助かる人も、助けることができる人も増えるのではないか。恋愛が描かれていないのも個人的にはたいへんに気が楽だった。アイドルとしての出自を知らない側からすると俳優も完璧。
当事者が観れたらいいなと思う。でも映画館という空間だと難しいのかもしれない。16mmフィルムの光の留まりがやさしかった。帰宅して深夜まで作業して再び情緒マイナス。