かえりたい。
いつでも、心のどこかでそう思っている。
仕事にいく。かえりたい。
用事があって出掛ける。かえりたい。
ときには家にいても、自分の部屋にいてもそう思っている。
かえりたい。
この場合、かえりたい、ではなくて、いきたくない、が正確なのだと思う。それでも、かえりたいと思う。
いきたくないの先に、かえりたいはあるのではないか。いきたくないとどんなに願ったところでいかなければならないものはいかなければない。めんどうくさくて、なんだかしんどくて、かったるい。それでも、いかなければならない。だから、いきたくない、なんて考えても無意味なのだ。
目の前にいきたくないがあらわれた瞬間、思考は飛躍して、もうかえりたいに辿りついている。
明日仕事だ。かえりたい。
ほんとうは、仕事とかそんなこと関係なしに、毎日過ごせた日々にかえりたいのかもしれない。