ブレイバーンも終わってしまったので。

ひびつれ。
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毎週楽しみにしていたアニメが終わりを迎えたヲタクは繊細なのだ。

誰も私のことを知らない世界にいきたい。

時折、そう強く思う。だからといって異世界転生したいわけではない。別に人生やり直ししたいとかはあまり思わない。もしも生まれ変わってもまた私に生まれたいポケビ世代なので。あくまで、私は私のまま、私のことを誰も知らない世界にいきたいのだ。

でも、十二国記よろしくガチめの異世界にいきたいわけでもない。言葉が通じて最低限のコミュニケーションをとったり危機管理ができないと困るし。いくら異文化コミュニケーションが刺激的で魅力があるといえども今更一から異世界異文化を学んで適応できるわけでもない。お金の単位は円、ドル、ユーロ………くらいしかよくわからないし、メートルとヤード、ポンドの変換すらおぼつかないのだ。いきなり明日から異世界で暮らせと言われても、野垂れ死ぬことくらいしかできない。

ついでに言うと、どうせ私のことだから、家族友人と二度と会えないとなったらさみしくて泣いて過ごすことくらい目に見えているのだ。

ようするに、概念の問題なのだ。

誰も私のことを知らない世界にいきたい。というのは、ただ単にめんどくせー世の中のあれやこれやのしがらみやら人間関係やらから開放されて、一〇時間睡眠して誰かの作った美味しいごはん食べてお酒呑んで、ブレイバーンみたい。くらいの感覚なのだと思う。都会の住人が想像する、「のんびり田舎で暮らしたい」と同程度の妄想なのだ。

明日からも日々は続く。

倒せなかった年度末と強襲してきた年度始の仕事に追われて、職場のめんどくせえ人間関係に神経すり減らして、プライベートの人間関係に気を遣って。胸のあたりにつかえている日々のモヤモヤを甘いものとお酒で胃の奥に流し込んでたたかう毎日が待っている。

だからふと、時折、誰も私のことを知らない世界にいきたいなどと思うのだ。

今週からブレイバーンないしな……。

サイゲはブレイバーンコラボしてほしいし、大張監督はエイプリルフールシュラトネタをぜひ本当にしてくださいね……。

@soumn
日々徒然。