本当はていねいな暮らしがしたい

spicycoffee
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コーヒーを飲むようになってからしばらく経ったので、手挽きのコーヒーミルを買った。豆は挽く前の状態で保管しておいた方が味が変わらないらしいし、買うときにいちいち「あ、挽いてもらえますか?」と聞くのもめんどくさい。何より自分で挽いた豆でコーヒーを淹れるのはなんだかていねいな気がする。

いざ使ってみると思ったよりも力が要ることがわかった。挽くのはもちろん、粗さを設定するダイヤルも結構固い。二人分の豆を挽くたびにヒィヒィ言いながらハンドルを回している。誠に遺憾ながら自分には人並みの筋肉がない。

でも、これはいい。挽いている時の音は小気味いいし、挽きたての豆は確かに香り豊かだ。慣れてくると力の入れ方もわかってくるだろう。コーヒー自体が好きなこともあってこれは続きそうだ。

問題は続かなかったていねいな習慣があまりにも多いことにある。

早寝早起き

小学校の真ん中くらいにはすでに朝が苦手で、学校から徒歩 10 分程度の家に住んでいるのをいいことに毎朝 8 時前におきていた。おはスタを見たことがないので慎吾ママは架空の存在だと思っている。マヨネーズを容器から直接吸うような人間が実在するわけがない。

高専で寮に入ってこの性質は決定的になった。9:00 開始の 1 限に間に合うように 8:50 に起きるような生活を繰り返しているうちに、いつの間にか 10:30 に起きて 10:40 開始の 2 限から出席するようになった。今でもアラームなしの起床時刻がだいたい 10:00~11:00 になるのはこの頃の名残りかもしれない。

朝の散歩

リモートワークだと仕事モードに切り替えるのが難しいということで、朝起きてから 1 時間以内に 15 分の散歩をしていたことがある。家の下にあるファミマでモカブレンド(コンビニのマシンで淹れるコーヒーとは思えないくらい美味い)を買って、Spotify で 2~3 曲流しながら家の周りを歩くというものだ。

実際にちょっと頭がスッキリする感覚もあって気にっていたのだが、冬になって辞めた。あまりに寒いので。あと家の周りがそんなに歩いていて楽しい場所でもない。

最近は窓の前に立って日光に当たることでよしとしている。

ベランダでチル

家のベランダはやや広く、昼間の日当たりもかなりいいので、ウッドテーブルとチェアのセットを置いている。引っ越してきてすぐは何度かそこでランチを食べたり本を読んだりしており、そのていねい性を満喫していた。

が、日当たりがよすぎて晴れの日は暑いし、風が強い日は結構寒く、雨が降ると使えない。逆宮沢賢治か。

アクティビティとしては結構気に入っていたのだが、快適に過ごせる条件があまりに厳しいので自然と使わなくなってしまった。

筋トレ

続くわけがない。何を好き好んで自らつらい思いをしなきゃならんのだという気持ちが大きすぎる。成果がなかなか表れないのでなおさらである。

リングフィットアドベンチャーをがんばっていた頃もあったが、ある日突然「これ所詮ゲームじゃなくてフィットネスだな」ということに気がついてやめてしまった。

ただ、これに関しては前述のように人並みの筋肉がないこともあって、ダイレクトに健康に響いてくるので何とかしたいという危機感だけはある。まぁその危機感が行動に変化したことがないのが問題なんだけど。

料理

休日たまに料理をしたり、友人とホームパーティーをしたりはするので、続いていないというほどではない。ただ、平日は無理。これに関しては誰がどう見ても労働が悪いでしょ。

当方は 8 時間労働に反対しています。

 

本当は、朝 8:00 くらいに起きて、音楽を聴きながらちょっと外を散歩して、帰ってきたらコーヒーを淹れて、夕方くらいに仕事を切り上げて料理して、夜は趣味に充てるみたいな生活をしたいんだ。

本当なんです、信じてください。