我が家ではもっぱら、フットボールよりラグビー。リーグワン、シックスネイションズがあって、それに大学ラグビー、更にスーパーラグビーまで開幕したんで、週末だけでは観きれないほど試合があるのだった。それが目下いちばんの気晴らし、相方と一緒に楽しめる数少ない趣味の一つだ。
相方は昔からオールブラックスのファンで、私もまだジャパンがワールドカップでカナダと引き分けるかどうかでハラハラしてた頃からそれなりに長く観てる。とはいえ、ちゃんとルールやポジションを理解したといえるのは、ここ１年くらいだ。なにせ15人もいるし、わちゃわちゃ集まると何がどうなってるか見えにくいし。なので最初のうちは、宅配業者に例えて考えたらわかりやすかった。要は「ボールという荷物を集荷して落とさないように繋いで、無事お届け（トライ）したら受領印（コンバージョン・キック）をもらって完了」みたいな。スクラムからボールを取り出してテキパキ捌くスクラムハーフも、仕分け役っぽいではないか。
やがてここ数年は、仕事でリーグワン観戦ガイドブックのイラストを担当するようになった。といっても、ラグビー好きが伝わった訳ではなくて、長年お世話になっているサッカー専門誌の編集さんがラグビーも手がけることになり、お声をかけていただいたんである。そのおかげもあって今ではすっかり詳しくなったが、生観戦はつい先月、地元で初開催されたリーグワンD２の釜石シーウェイブス対大阪レッドハリケーンズが初めて。
おらほの釜石は惜敗しちゃったけど（どうせ降格入れ替え戦が本番なので…）、暑いほど晴れ渡った小さなスタジアムの大漁旗が並ぶ芝生席でのんびり満喫してきた。ラグビーの観客は子どもさん連れ、年齢層高めが多いな。あと、元ラグビー部らしき人も多い。その人たちも「正直、コラプシングって今だよくわかってない」と話してたよ！
フットボールと違って、特に一つのチームを贔屓する訳でないから平和でよい。強いていえば、赤悪魔を思わせるジャージのウェールズについつい惹かれるけど、負けたって別に心は痛まない。また、フットボールではほぼ世界中の代表を観てきたが、南半球や環太平洋のアイランダーはラグビーならでは。世界地図をそれまでと少し違った角度で見るのも新鮮だ。
てなわけで、今週末はペレナラさんと絶好調ハリケーンズVSチーフスも観たいし、時間が足りぬ。