肩甲骨は翼のなごり

すぽらら
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勉強会でちょっと不思議な話を聞けた。

むかしむかしのそのむかし、人間には翼が生えていました。大空を羽ばたき、どこまでも飛んで行けた。人間は本当の意味で自由だったのです。しかし人間は自由をはき違え、次第に傲慢になっていきました。そしてついに神の逆鱗に触れ、その自由の象徴だった翼をもがれてしまったのです。

ダーウィンはご立腹である。

ただ、神は翼を完全に取り除くのは少し惜しい気がしていました。人間は時に傲慢で手に負えない。でもそのエネルギーあふれた行動を神は楽しみにもしていたのです。そこで神は、人間の身体にわずかながら翼を忍ばせることにしました。その神が忍ばせた翼こそが、私たちが肩甲骨と呼んでる部分なのです。

ダーウィンはもう許してくれない。

私たちはみんな翼を持っています。確かに空は飛べないかもしれない。でも大地を飛び跳ね、駆け回り、身体の自由を謳歌するには十分活躍してくれます。ただ残念ながら、私たちの多くは翼の広げ方を忘れてしまっています。だからその翼の広げ方を思い出した人だけが、この地球上で身体の自由を楽しんでいるのです。

そんな愉快なお話。ちなみに翼の広げ方は、下腹を少し引っ込めて、肋骨を引き上げながら軽く胸を張る。そうすると翼は現れるらしい。

ほう、身体が少しフワッとする。身体が浮くとまでは言わないけど、上半身が楽で自由な感じがする。なるほど。『肩甲骨は翼のなごり』なのか。

@spolala
スポーツの上達を探る人。頭の中の整理整頓。