量をとると、質がおちる。
質をとると、量がへる。
これが当たり前だと思っていたけど、なんとなく違う気がしている。
実際その論理は間違っていないと思いつつ、妙な違和感があって。それは、前提というか、設定がおかしいのではないか、ということ。
「質を上げる=ゆっくり」ではないはず。スキルや知識、センスがなければ、ゆっくりやっても質は高くならない。逆に、「量を増やす=はやい」というわけでもない。手を早く動かせば、早くモノが作れるわけじゃない。無駄な動きやミスが増えれば、結果遅れる。
ここで言いたかったのは、「見た目の速度」を基準にするのが、なんか気持ち悪いということ。そして、個人の持つテンポ感や、スキル、ちょうど良い分量が無視され過ぎている気がすること。
木を見たり林を見り森を見る例えがあるけど、「量か質か」の話題は、林だけ見てるように思う。個人的には、土や種子から山や土地ぐらい広めに見ても良いと感じてる。
というか、そもそも。
質に拘るより、目的に拘る方が良いし、量を増やすより、スムーズに動かせる塩梅を重視した方が良いと思うけど、僕だけなんだろうか。
臨機応変ってよく言われるけど、そういうところは臨機応変じゃないよな。