Netflix『アンノウン: 殺人ロボットはどこに向かうのか』
AIの急速な進歩によって起こる「軍事利用」の問題を取り上げたドキュメンタリー映画。AIの研究がどこまで進んでいるのか、どう軍事的に利用できるのか、どうするべきかを描いている。
映画の中で、薬物に関する研究家がAIで新薬の方法を算出させたが、逆に「毒物」をAIに考えさせてみると、一晩で数万通りの方法をはじき出してしまい驚愕した。データを「0から1にしただけ」で。
AIに戦闘機の操縦をシミュレートさせると人間が太刀打ちできないレベルになる。AIは「正面から突っ込んできて攻撃する、死を意識させていないから」。
ドローンで軍事兵器を実行して市民を攻撃した場合、それは「人間が指令を与えた」のか「AIが考えた」のか分からない。
そんなAIを、各国は軍事目的で研究している現状と、どこで歯止めをかけられるかという話が続く。軍事利用は断片的には聞いていたが、こういう形で見せられると、結構ショックを受ける、そんな映画だった。