作文が楽しかったことも、褒められたことも、一度もなかった。
30歳を超えてしばらく経った頃、突然、書くことが好きになった。
理由も、目的も、行き先も、何もわからない。
時々、スランプに陥る。
年々、意欲が下がってくる。
それでもやっぱり、書くことは日常の一部だ。
言葉の一つ一つが持っている、不思議な美しさ。リズム。
それに、音のない、静けさ。
そうだ、音がないのに音を表し、
空間がないのに空間を作れる、その魔法。
まさに今、スランプだから、なんだかうまく言えないし、
育児が始まってからずっとせわしない日々で、
何かを深く掘り下げて考えることができない。
そんななかで、軽はずみに結論じみたことを言わなきゃいけないのは、
ストレスでもあるのだけど…
それでもやっぱり、書くっていいね。
静かで、そして広がれる。