あっという間に4月が終わったことを横に置き、5月をはじめてみる。GWの間の平日だからか、電車に人がすくない。なんだへなたれやがって!とは思わない。休んだ方がいい、本当に。
昨日は遅くまで外にいた。同僚の編集者の最終出社日だった。
曲がりきったわたしの背骨とは比べものにならないくらい、背筋がしゃんと伸びた人。夜中の26時にレンタル自転車を漕ぎながら、雨予報だったのに頑張ってくれた空に感謝した。めでたい日に雨なんて嫌だよな。
去年の1日に何していたかなとアルバムを見返したら、素敵な詩を保存していた。
千年も万年も生くこの亀に 優しい人と記憶されたい
自分の空虚さをいつだって嘆いているわたしは、去年もきっとこの詩に救われたのだろう。もの言わない亀に思いを尽くすという、心の膳立てをしないと崩れてしまいそうなこの弱さ。誰かがいないと、誰がが見ててくれないと光ることができないと信じてしまっている。変われるだろうか、変わる必要はあるのだろうか。
5月がはじまる。