誰かが書いたものを覗き見だけしていた場所に、自分のための場をつくってみた。
さらっとシンプルで、気持ちのいい場所だなと思う。気張らずに言葉を置いておけそうなのが良い。どのように使っていくかはまだ決めていないけれど。
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そう言えば、いまの名を使い始めたのは2022年の夏で、初めは単純に鍵アカウント用の別名が欲しかったのだった。そのアカウント自体はもう使っておらず、色々あってから名前だけ、星の話をする人格に引き継がれた。猫が好きで、ソマリ猫という品種から音をもらった(その種が特別に好きという訳ではないけれど)。
星の話、西洋占星術の話。話す相手は選ぶものの、いま現在私の趣味の二大巨頭の一端は間違いなく西洋占星術を初めとした占いであると思う(余談だがもう一端は長らく不動の位置にある音楽であり、ライブである)。
星占いは元々、おそらく人並みに好きな方。雑誌を手に取る機会には大抵12星座占いに目を通すし、しいたけ占いや石井ゆかりさんの日報、週報などを愛読していた。石井さんの占いにさらっと登場する専門用語に興味を持ち始めたのが、所謂沼への入口だった気もする。彼女が毎年書き下ろしている12星座別の本は、2020年版から購入し始めている。それを足がかりに、インターネットを泳いで情報を集め、少しずつ自分の出生図(ホロスコープのネイタルチャート)を読んだ。
能動的に占星術に関わり出し、暫く経った頃の思い出は「グレートコンジャンクション」。2020年の終わり、風の時代の始まり。当時はまだ理解しきれなかったワードが各種メディアやSNS上でも飛び交い、お陰様で占星術がグッと身近に、そしてよりポピュラーになったような記憶がある。前後して、SNSで発信している占星術師の方々を追いかけるようにもなった。
尚、膨大なネット上の情報だけを頼りに一人で学びを深めることには途中で限界を感じたし、基礎の基礎を頭に入れたあとは、早々とSNSを通じて知った方の鑑定を受けている。さながら、それまで集めた知識の答え合わせと、知る由もなかったもっともっと沢山の物語との邂逅と言える時間だった。
それからはや、ほぼ丸3年。常に研鑽をしている訳もなく、当然全く触れない期間なども経て、未だに初学者の域を抜けないながら、浅瀬で楽しく遊んでいる。何せ占星術は本当に奥が深いし、学ぼうと思って簡単に学び切れるものではないとも思っている。私は占星術師になりたい訳ではなく、自己理解や他者理解のためのツールとして星を好んでいるに過ぎない。でも、だからこそ、これはきっと一生ものの趣味なのだとも思う。
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ものは試しと書き始めてみたところ、気づけばなかなかの文字数になっていた。そもそも今は運行中の火星が私の出生図上でいうところの水星と太陽の真上にあり、要は自己発信に熱が入りやすい星回りなのであった。まあなんてわかりやすく影響を受けるものだろうか。
火星の威力は侮れないし、どうせなら上手く味方につけたいところではあるが、行き過ぎて後悔することの方が多い天体でもある。よくよく見れば木星からの120度の応戦を土星が調停しているトランジット、火星を上手く扱う契機にできたら良いのだけれど。
……と、天と自分の今後に思いを馳せたところで、一度手を止めようかと思う。使い方が定まっていないと書き出したところ、この調子では、今後も好きに書き散らす場になりそうではあるが。人に読ませるためではなく、自分のための文章置き場としては、そのくらいが気楽で良いのかもしれない。