本の地層の話

たぬきA
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本に埋もれて生活している。雑貨類は似たようなものが再び手に入る可能性があるが、本は絶版する。古書店ですごい値段がつく。文庫化電子化復刊の日の目を見れない珍本もあれば、そもそも自費出版ということもある。そういうわけで、本は減らない。地層を成す。

我が地層には、わりと禍々しい本が埋もれており、妖怪やら俗習やら禁忌やらの文字がやたらフランクに顔を見せてくる。彼らも日の目が見たかろうが、私に買われたのが運の尽きと思って、地層の一部となっていただきたい。大丈夫、変なタイミングで掘り出して読むから。

これでも、最近は電子の地層に移行しようとしているんだよ。本当だよ。

@ssazu3210
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