SNSで時折発生するのだが、何かをきっかけにして、タイムラインにすごい勢いで知の奔流が起こるのが好きだ。
議論という名を借りた殴り合いではない。知識と見解の持ち寄りである。集合知というやつだ。
自分の溜め込んだ雑学を放出してすっきりするのもあるし、初耳の話も面白いし、知ってると思っていたことの別側面を知らされることもある。
なにより、あの瞬間、なんとも言い表し難い熱力がある。
近いとしたら、大学のゼミのグループ発表だ。結論があるわけでもないテーマに対し、好き勝手話し合っていた。あの一種の熱狂に似ている。楽しかったんだ、あれ。
しかし、社会人になった今、他人と話し合うことがあるとしたら、それは不利益の押し付け合いという名の会議しか無くなってしまった。全くもって面白くない。
ああ、はやく、次の知の奔流が来ないかな。