恋愛物に興味がないまま生きて数十年になる。
この間、住み着いているミスキーで「面白い本を紹介してください。恋愛物は無理です』と募ったところ、「定義が難しい」と言われた。
私が無理な恋愛物の定義ってなんだ?
確実に無理なのは「感動の純愛ストーリー」と銘打って実写化されるタイプのやつ。恐ろしいくらい興味が湧かない。
登場人物内にいくつかの恋愛関係がある場合。私は夫婦が好きなので、それはOK。それがもし全員同性だとしても、恋愛に関わる何かが1ミリもない人間関係というのも不自然だろう。全て恋愛にされたら「そんなわけあるか!!!!」とマジギレするけど。
惚れた女のために国を救う/滅ぼす話とか嫁のために生きて帰る話はありだけど、恋愛にうつつを抜かしている間に国が滅んだのはなしだ。恋愛感情が動機になるのはよし。動機も目的も恋愛が全てなのはなし。
つまり、メインのストーリーの隣で枝みたいに生えてる恋愛は大丈夫なのだ。綺麗な花を咲かせてくれ。
逆に、極端にいうと、根っこも幹も枝も葉もぶら下がってるミノムシも恋愛、みたいなやつは無理だ。根っこは違ったはずなのに、なぜか絶対に木のてっぺんでクリスマスツリーの星みたいに恋愛が輝くのも無理。それはもう恋愛が寄生して乗っ取ってるのだよ……。
本当は具体的に絶対読めない作家を挙げたら早いのだが、そういう行為は揉める素なので……。