悪役令嬢の話

たぬきA
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神埜院薫子は激怒した。必ずやかの邪智暴虐な神を討たねばならぬと決意した。薫子に前世は分からぬ。薫子は由緒ある華族の令嬢として、唯我独尊に暮らしてきた。偶々、出入りの商人から買った書物を読んで、おのれが“悪役令嬢”として破滅の運命にあると言うメタ知識を得てしまっただけの女だ。薫子は破滅など御免被ると憤った。何故にそんな悲劇のヒロイン気取りのいけすかない女に、我が栄華を汚されなければならないのか。薫子にはチート能力などない。あるのは、この身に染みついた華族としての立ち振る舞いと財力と権力だけである。それを駆使して、どんな手を使ってでも、この世の栄華を極めてやろうと、薫子は決意した。

って悪役令嬢ものを思いついたんだけど、誰か書いてくれませんかね。

@ssazu3210
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