本の呪いの話

たぬきA
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ブックカース。本の呪い。なんと素敵な響きか。

ブックカースとは、中世のヨーロッパで、本の盗難防止に書かれた呪いである。

この存在を知ったのは、深緑野分先生の『この本を盗む者は』だ。先生がご自分のSNSでおっしゃっていた、と思う。SNSで流されたオンライン記事だったかもしれない。とにかく、知る発端は深緑野分先生である。(深緑野分先生の『戦場のコックたち』はいいぞ!)

昔から公私共に「本が返ってこない」ことに苦労してきたので、なんとも共感性の高い呪いであった。

本を返さない奴と言うのは、いる。しかもそう言うやつは扱いが雑だ。

高校生の頃、マンガの第1巻を貸したら、年単位で帰ってこなかった。1巻を返さなくて続きを求めないと言うことは、そいつ的には面白くなかったんだろう。しかし私は大好きだったのだ。それを、日焼けで変色するまで返さなかった。あの恨みは地獄まで持っていこうと思う。あそこじゃあ、逃げ場はないからなぁ!!!

ちなみにそいつは、別の共通の友人からも借りパクリしている。もうだめだ。筋金入りだ。絶対に連帯保証人になりたくない。

この本を盗んだ者、あるいは、借りて返さない者、その手を蛇に変え、引き裂いてしまえ!

@ssazu3210
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