自己愛のようなものの話

たぬきA
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自分の文章を読み返すのが好きだ。ここの記事を一番読んでいるのはおそらく私である。なんせ、自分の思考を脳直出力しているのだ。馴染みやすいに決まっている。

同じように、過去に書いた創作物も、かなりの頻度で読み返している。だって、100%自分の癖で書かれたものだ。解釈が合うことこの上ない。多少は「あ、ちょっと今とは違うかもしれない」となる部分もあるが、温かい目で許容できる。自分だもの。自分には甘い。自分が自分に甘くなくて、誰が甘やかしてくれるというんだ。おお、おお、可愛い命だね。足掻いているね。いつかは死ぬ儚い輝きだね。

他人に見せる前提で書いたものは、なんとなく恥ずかしい部分はある。他人に合わせようともがいている部分が、共感羞恥を呼ぶのだ。お前は、そこには馴染めないのに、なんて無様に足掻いているんだ。いじらしいね。おお、よしよし。

結論として、私は我が身が一番可愛い。それの何が悪いのか。文句があるなら、満帆商事庶務二課の坪井千夏に言ってくれ。

@ssazu3210
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