怪談の話

たぬきA
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怪談が好きである。

今回の場合、洒落怖だとかのネット怪談ではなく、怪談小説を指す。

ホラー小説と怪談小説は違う、と認識している。怪談小説はなんというか、情緒的だ。センチメンタリズム。なんせ、東海道四谷怪談の時代から情念の物語と相場が決まっている。それが愛でも憎しみでも執着でも、全ては情だ。その機微が好きなのである。

ホラーも確かに情はあるが、怪異がゴジラとかの怪獣のような、もう理解しきれないモンスターになっている気がする。あと、なんかシリーズ化する。だいたいシリーズ化する。そして怪異の背後に黒幕がいる。嫌いではない。むしろ好きだが、今回は怪談が好きと言う話だった。

怪談とホラーは別物だが、奇談や伝奇と言うものもある。奇談と伝奇なら奇談が好きだ。伝奇とホラーは異能バトルになってしまう所もある。それは元気な時に読むもので、特にフラットな時は、情と因果とすこしの歴史の怪談や奇談の方が持って行かれない。情緒が欲しいのであって、真言バトルは今はいいです。逆に、霊能バトルが欲しい時もあるよ。GS美神で育った世代だもの。金にものを言わせて霊力で殴ろう!!

そんなわけで、自分の書くものもホラーではなく怪談と名乗りたい。ホラーのタグ、実はあんまり付けたくないんだよなぁ。

@ssazu3210
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