本の趣味が合うとはどう言うことか。
それは、感想が一致するのではなく、興味の方向性が一致していることではないかと思う。
本の感想を他者と擦り合わせること。どう感じるかは、完全に個人のものなのだから、合わせようとすることも、戦わせることも意味はない。感想に優劣はない。どこがどう好きかを押し付けない範囲で語る分には楽しいが、同意見しか認めないのは愚かしい。
というわけで、読書において他人と共有するのは、興味の傾向くらいが妥当だと思うのだ。
友人と出掛けて、書店を端から端まで見て歩くことはよくあると思う。ない?じゃあ、あなたとは遊べないですね。残念です。そこで、どのジャンルの棚の滞在時間が長いか。「こっちを見たい」と言った時に、相手が無理をしていないか。これである。今まで興味がなくても、気が合う相手と見たならば、違うものが見えることもある。これが、本の趣味が合うと言うことではないだろうか。
大型書店に一日中籠る遊びがしたいです。