「葬送のフリーレン」キャリア教育論

stake5
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探究について喋っていて、ふと「これってフリーレンじゃん!」と気付いたので勢いでメモ投稿。

アイゼンは辛く苦しい旅がしたいのかい? 僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ。

『葬送のフリーレン』第2巻83ページ

最後まで楽しむよ。 楽しく冒険して迷宮に潜って魔物を倒して宝を探して、気が付いたら世界を救っていたような、そんな旅がしたいんだ。

『葬送のフリーレン』第6巻17ページ

 

旅に出るためには理由が必要だ。

だけど、フリーレンがヒンメルたちとの旅を、あれだけ大事なものとして思い出せるのは「魔王を倒したから」じゃなくて「旅が楽しかったから」なんだよな。

 

キャリア教育や探究も、そういうモノだと思う。

走り出すためには「これは楽しそう」とか「あんな人になりたい」とか。

「この問題を解決するんだ」とか、大義名分が必要だ。

 

けれど、その本質は旅路にある。

大変なことや困難なことに立ち向かいつつ、仲間たちとの会話や冒険、たくさんの人々との出会いこそが残っていくものになる。

 

その中に時に逃走するような妥協があり、困難を乗り越える成長があり。

あくまで結果として「旅に出た目標」がクリアされる。

 

ヒンメルパーティは最後まで目標は変わらなかったけれど、旅の目的地はあくまで「走り出すための大義名分」だから、きっと変わっても良い。

苦しいこともあるかもしれないけれど、苦しむ大変なだけな旅じゃなく「楽しかった」「よかった」と仲間と笑い合える。

そんな探究が生まれていくように関わっていきたい。