諦めと言い訳

stake5
·

「疲れてたから」

「進まなきゃいけないから」

「正しさの基準は変わるから」

 

自分を納得させたいだけの言葉がたくさんよぎる。

諦めなきゃ進めないし、抱え続けたら、きっともっと多くを失うんだろう。

 

けれど「取り溢した」感覚、「諦めた」事実は残る。

 

以前なら大切にしていただろう誰かの機微や感情を、

抱えてたら進めないから、脇に置いていく。

 

見えるものが変わったわけじゃなく、

感じられるモノが減ったわけでもない。

 

もっと大事にしなきゃいけないモノがあるからだ。

他に重視すべき基準があるからだ。

 

けれど置いていくのを決めたのは、他でもない自分で。

「大事にしたいと願った自分」から見たら、それも全部言い訳だ。

 

言い訳だということを、忘れないでおこう。

置き去りにした誰かの感情も、

手を差し伸べられなかった誰かのことも、忘れないでおこう。

それで誰が救われるわけでもないけれど。