聞いていてツラくなるニュース。
ぼくには知的障害を持った妹がいる。
けれど、身近にそんな存在があるからこそ「嫌だ」と感じる感情は否定できない。
「なんで妹は普通じゃないんだろう?」「妹がいない方が楽に生きられるのに」
そんな気持ちがないか、と聞かれたら間違いなく、ある。
もちろん彼女には、ぼくにない素敵なところもあって、真似できないような趣味もあって。幸福に生きていってほしいと思ってはいる。
けれど、近くにいて欲しくな・関わりたくないと「感じてしまう」ことは、仕方ないことでもあるんだろう。(そんなことないよ!という根っこから心が綺麗な方もいるんだろうけど)
障害者は犯罪率が高い、みたいな印象からくる誤った理解自体は解いていかなきゃいけないんだけど。
障害を持った方に限らず「離れて生きたいと思ってしまう」人たちは社会の中に、どうしたって存在しているし、誰かはそんな存在を引き受けていかなきゃいけない。
受け容れる度量を持った社会であって欲しいし、そうできる自分でいたいとも思う。
それを実現するのが行政としての仕事だと思う。
けれど、この記事のように入居者や運営者が危険を感じてしまうような反応が生まれてしまうようなとき、周囲の人にとっては一体何ができるんだろう。