大型文具店の展示サンプルから得る教訓いろいろ。

starfield
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先日、とても久しぶりに東京駅前の丸善へ出掛けた。

大都会の人混み、コロナ禍前の状態へ完全に戻ったな!

いまの時期の丸善の文具売場は、各社の手帳がぎっちりと山のように積んであっていくらでも時間が溶けていく。

しかしまあ手帳に限らずですけれど、実物を見て選ぶのって大事ですよね。

ネットの綺麗な写真ではわからないことはとても多いから。

丸善本店のような客数の多い文具店にある商品サンプルって、一体どれくらいの人が手に取ったんだろう… ってくらい猛烈にくたびれているものを見かけることがある。

特にシステム手帳売場はけっこうすごいのが長いこと置いてあり、1人のユーザーが10年ぐらいは掛けないとわからないようなエイジング状態のものも見かける。

たくさんの人が手に取って開閉したりetc.を真剣に試すと、意外と短期間でこうなっちゃうんだろうな。

新品を見てもよくわからないのが、経年でこの手帳(革のバインダーなども含)はどういう感じに変わっていくんだろうということ。

何年かすると(or乱暴に扱うと)こういうふうになる。というのが学習できる丸善の製品サンプル見学は、わりとおすすめな体験かもしれない。

たとえば私は、システム手帳バインダーのスクエアバック(角背)のデザインは選ばない。

丸背のものより水平に開くことが出来る という利点を以てしても、手に乗せた時の丸み(革が掌にやわらかく馴染む感じ)を優先したいから。...と頑固に考えている。

しかしながら、丸善に置いてある有名某社スクエアバックのバインダーは、大勢の人に手に取られているうちに、良い革のものほどカドが取れてふんわりとした丸みを帯びていて。

なんというか、とても心地よい「カド丸背」に変貌していたのだった。

これは私にとっては新発見で、「こんなふうになるんだったら角背のバインダーを使っても良いな〜!」という新鮮な気持ちにさせられた。

まあその時は買わなかった(すんません...)けれど、経年変化をこの目と手で体験できたことで、確実に物欲ウィッシュリストの上位に動いたね。体験出来て良かったよ!

この、超高速経年変化を見ることが出来て逆の意味で驚いたのは、ほぼ日手帳のハードカバー版「HON」(の店頭見本)がどれもこれも、裏表紙が真っ二つに折れ曲がっていたこと。

なるほど、重心がこの位置にかかるから、大勢が乱暴に開閉するとこういうことになる強度なのか...

しかし、そもそもこの手帳は普通は1年しか使わないものだし、個人が頻繁に使用したところでここまでの負荷が掛かる状況があまり想像出来ない。冷静に考えればそれが理解できるのだけれど、これを見本として見てしまうとお客さんは躊躇してしまうかもね。

自分も、気に入ってる絵柄のHONがあるのでいつもうっすら検討しているのだけれど、この見本ですこし醒めてしまったかな。

やっぱり普通版の本体を買って、お気に入りの革カバーを掛けた方が良さそう。

というわけで手帳の諸々、あと20日くらいしかない(!)けれど、新年までにもうちょっと考えよう。

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