Amazonの朗読サービス、オーディブルの「3か月99円キャンペーン」というお得な案内が来たので、昨年に数ヶ月でやめちゃってた利用を再開。この特典は12/6までとのこと。
似たような感じでたびたびやっているキャンペーンではあるので、そのたびに「どうしようかなあ」とは思っていた。
ちなみに、3ヶ月間は毎月99円かかるかと思ったら、初月が99円、翌月0円、翌々月0円というなかなかの大サービスだった。(もういいや〜と思った場合、タイミングを定めて継続を終了しないと。3ヶ月おわったら毎月1500円の定価になるよ...)
自分はけっこう昔にも、(オーディブルが日本に導入されてなかった頃)米国のAmazonアカウントでしばらく契約していた。今のような聴き放題ではなく、月々のコイン制だかポイント制だったかの引き換えシステムだったように思う。音声データをダウンロードも出来たのも非常に良かった。
一番楽しかったのがKindleとの連携機能で、Audibleの音声と同時に、Kindleの文字が同期されるWhisperSyncというサービス。カラオケの歌詞表示の如く、朗読に合わせてKindleの文字が刻々とハイライト表示されていくのだった。
これのために、洋書を読むときのアカウントを米国内に置いていたのだけれど.... 日本Amazonにオーディブルが進出し、コイン制から聴き放題になってから、いつの間にかそれが出来なくなってしまった。解決法はあるのかもしれないけれど、日米でアカウントを分けるのが面倒くさかった(統合という方法も取れたのだけどうまくいかなかった)ので、この朗読カラオケ機能は諦めた。
そんな感じで私にとっては長いこと、オーディブルはあくまでも「洋書を生の朗読で聴く」、真剣に向かい合うタイプの語学学習サービスだった。
日本語の本も聴き放題という次元になった現在、何かのついでに聴き流すという贅沢な方法もとれるんだなーこれは素晴らしいなー...と思って契約してみたら、もう全然頭に入らないのだった。
人によるとは思うけれど、朗読の聴き取りというのは、何かの頭脳労働をしながら行うのはとても難しいとわかった。ルーティン的に慣れた単純作業(たとえば手帳に何か書いたりとかの気楽な用事)をやりながらだとまあまあ頭に入るようになったけれど... CGを作りながら とかの、学習や考えごとを伴う作業だと、ほぼ雑音レベルに理解度が下がる。
電車の中だとか、体や目を休めてゆっくりしたい時間だとか。脳の使いみちに余裕がある時にオーディブルは向いているのだろうなあ。
または、かつての私がやっていたような、音声教材としての目的とかね。

オーディブルで朗読を聴くのは、読書という活動とはまた別な気がする。文字を追って思考するのと、他人様が読んでいる声を受け取るのは脳の働き方がちょっと別じゃないかなあとは思う。
とりあえずちょっとづつ慣れてきた現在、過去にじっくりと読み込んだ本を朗読のかたちで味わうのは(既に知っている内容であるという強みもあって)なかなか楽しいかもしれないと思い始めた。目玉が文字を追わなくていいのはラクではあるのだ。もう少し脳のキャパをあちらに振り分ければ、未知の本の朗読もラジオドラマを味わうように楽しめるだろうなとは思う。
というわけで、どちらも非効率に陥るのとわかりつつあるので... 別なこと(特に仕事)をやりながらオーディブル聴く芸当は諦めよう。
今回、以前契約していたときに「まだオーディブル化されてないのかー」と残念だった多くの本が新登場していたのは朗報だった。なので、少なくとも3ヶ月は楽しみたいし、有益に使えてると感じたら1500円/月 になっても聴き続けようと思う。