今日からまた研修が再開する。1週間寝た宿泊施設の沈まないベットももう見慣れたものだ。同居人のアラームで起きてすぐ、1週間切れていたヘアミルクを買った翌朝だったからか懐かしい匂いだな、と思ったことに驚いた。時間と記憶はいつも私を置いていく。
はじめましての人と、見知った人がまざった新しい班で講話を聞いていた。途中、グループ内で意見交流する時間が、なんどかあった。大抵、誰かが私と同じ意見を言う。その時は決まって私はめんどうで黙っていた。それを見かねたつむちゃん('さん'ねと言われているが日記だから許してほしい)が「まなてぃはどう?」と気を遣ってくれた。私は内心焦りながら、同じになっちゃうんだけど〜と意見を発した。私がコミュニケーションが下手なのを見兼ねて振ってくれたのだろうなと思うと、心があたたまるようだった。と同時にこんなことで気を遣わせてしまって申し訳ないなという気持ちにもなった。LINEでも実際の会話でも、よく思考しているうちにタイミングを逃してしまう。昔から思考と会話と話を聞くのとを、すむーずにやっててすごいなと思うことが多々あった。きっと今も昔も、私は話しづらい人だなと思われているのだろう。今日もまた、私は追いつけない。◆入学式を迎えた3人家族の頭に散った桜の花びらが、春のあたたかさを告げていた。