私の趣味のひとつは映画鑑賞である。
サブスクも契約しているが、基本的にサブスクでは鑑賞済みの作品を見直すかTV番組を見ることが多い。新作の映画は劇場で見る派である。
2023年は35本劇場鑑賞した。
これは2022年以前と比べると少なくなっていると思う。仕事のストレス(上司が変わっていろいろあった)でちょっとメンタルやられ気味になり、家から出たくなくなってしまったのと、前までなら見ていたような作品に興味を覚えなくなってしまった。
それでも何とか35本も見たのだから、私はやっぱり映画が好きなんだな…とこれを書くために鑑賞本数を数えながら思った。
今まではInstagramで鑑賞記録を付けていたのだが、メンタル下降に伴い更新頻度が下がってしまい、鑑賞した本数>感想ポスト数という感じのまま今に至っている。
2024年はまだ始まって1ヶ月半くらいなので、見た作品は個別に感想を残していくつもりだが、2023年は振り返り…つまりはいわゆる2023年ベスト(とワースト)というものだけ、ここに記録しておこうと思う。
前置きが長くなってしまった。
2023年に劇場で鑑賞した新作映画について、好きだったものとそうでなかったものを以下、3本ずつ挙げることにする。
●あんまり面白くなかった『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
子ども向けかなという気がした。子ども向けでも面白い作品はあると思うが…主演俳優は出ずっぱりなのでファンはうれしいかもしれない。チョコが好きではない私には登場人物たちのチョコへの傾倒が理解できず麻薬のような怪しいものに思えたし、とにかく退屈だった。
●受け入れられなかった『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
私はアガサ・クリスティがとても好きである。ケネス・ブラナーも好きな俳優だ。しかし、ケネス・ブラナーのポアロは嫌いだ。3作目にして、もう無理、勘弁してくれと思った。あんなふうに原作の跡形もないような改変をしてまで、ポアロでやる意味があるのだろうか?
●予想通りだった『首』
私は北野武もビートたけしもあまり好きではない。北野作品の中には良かったと感じた作品がないわけではないが、その程度である。ビートたけしに至っては、面白いと思ったことがない。『首』について、監督の意図は理解するが、コメディパートは全く面白くなくて終始真顔だったし間が悪く冗長だと感じ、退屈でさえあった。その他のパートも特段良いと感じるところはなかった。とはいえ、好きな人は好きだろうというのはわかる。見た直後も北野作品にがっかりなどせず、そうだよね私とは合わないよね…知ってた!見てごめん!と思った。Twitter(X)のタイムラインではわりと好評だったのでくそみそに言うのは憚られた。私とかの監督は感性が合わないのだ。それだけだと思う。
◎ロストフライト
私はジェラルド・バトラーが好きである。彼の作品は彼が死なないから安心だし、好きな人がかっこいい役で出ずっぱりなのはファンにとってはうれしいもの。
『ロストフライト』はこれまでと違って彼の演じる役が敵を倒しまくるのではなかったけど、“普通の人”を演じるジェラルド・バトラーも新鮮でなかなか良かった。パイロットの制服姿も眼福だった。2回見た。
◎バーナデット ママは行方不明
本も読んでみたが映画の方が好きだった。本では夫がクソ野郎なので。一生懸命やっているのに、いや一生懸命やればやるほど追い詰められ羽をもがれたようになっていくバーナデットがせつなくて愛おしかった。南極へ行くというのも好みだった。私も行きたい。
◎エリザベート1878
いわゆる“フェミニズム映画”と呼ばれるのであろうか。同時期に同ジャンルと思われる『バービー』も公開していたので比較したくハシゴして見たが、正直言って格が違う感じがした。見てる人が少なそうなのが残念な気がしたが、大衆受けする作品ではないようにも思うので仕方がないか。ちなみに『バービー』はnot for meであった。