しょうこともない悩み

佐和
·

 懊悩に苛まれている人生を送っているが、その中でも比較的どうでもよく、またある意味どうでもよくない悩みとして「同じジャンルの本を続けて読むか?」というものがある。

 例えば面白いミステリを読み終えたのち、「面白かったなぁ。面白かったから続けて他のミステリを読もう」となるか、「じゃ、次はバランスを取って純文学でも読もう」となるか、ただそれだけの悩みなのだが、これが中々根深い。同じジャンルを反復するのは記憶に定着させる基本。しかし、むかしから三角食べと言って同じ物ばかり食べずにバランスよく食べなさいというマナーもある。

 結局バラバラに、興味深いものからチョイスして読もうとしてしまうのは自分が貧乏性だからというのもあるが、たまには同じ作者の本を攻め続けてしまうこともあるし、満腹になって別ジャンルを読むこともある。優柔不断なのかな。しょうもない悩みと言えばそこまでだが。

@steelbook
小説を書いたりしています mypage.syosetu.com/2595567