何にでも金は出さないが口を出したがる人は多い。ブームももう過渡期だとは思うが、各種のSNSでそういうアカウントたちが猛威を振るっているのに覚えがある人は多いだろう。
自分は口を出されるよりは書籍で情報を目で追う方が好きだ。求めてもいないのに口を出された場合の情報は、大抵その人の優越感に基づいたバイアスがかかっていることが多いからだ。他人に成功談をひけらかしたい人は多いが、卑屈に失敗談を語りまくりたい人の割合はそんなに多くないと思う(SNS流行りでそうとも断定できなくはなっているが……)。少なくとも、自分のごとき人間にとっては、「口出ししてくれた成功者様のようになろう」と漠然とした夢を抱くよりも、地に足を着けて生きる方が優先順位が高い。ゆえに「口出し」については素直に感謝できないところがある。自分がいわゆるバドエン厨なのはそうした部分での心理的作用が働いているのかもしれない。もちろん、世の中には素晴らしいアドバイスやハッとする一言も多いのだけど。