とりあえずのテイでこれまでの記事には「私事」というタグ付けを行なっていた。更新頻度の高い(予定)テキストコンテンツの主流といえば「日記」なのだろうけど、本来の意味での日記も、内容を盛ってエンタメに寄ったweb日記も書いていないし、上げる自信も無いからだ。
自分ごときの日記を正直に書くと「朝起きた」「仕事行った」「帰ってごはん食べた」「夜におふとんの中でインターネット」と、起承転結の無い四コマ漫画みたいになってしまうし、そこをどうにか面白く書くのが「粋」というものだろうという意見も分かる。だが、正直、外行きの格好をした文章を書くのには疲れている。
小説を書くのは大丈夫。脳内妄想を取り出して提示しているだけだから。本や映画の感想を書くのも大丈夫。お題があるしそれを体験して生じた脳内妄想を取り出して提示すればいいだけだから。と多少の逃げ道を残しているところが我ながら卑怯だとも思う。しかし日記となると、気恥ずかしさやプライバシーの自己防衛、些少なプライド、自己肯定感の低さなどが相まって、脳内妄想を、こう、取り出してドドーンと提示することが難しくなる。
インターネットの片隅のテキストコンテンツでここまで気負ってしまっているという事実こそが、今までの人生ルーチンの明示で、なおかつ日を記した断片なのかも知れない。しかし起承転結が無くても断片的にでも自他の人生を見るのは面白い。「今日あったことは文章を更新したことです」という一文からでも何らかを読み取り、読ませられるよう、感性など諸々を磨いていきたい。