良い言葉に比べて、悪い言葉が出てくる頻度が高い。もちろん、それをそのまま口に出す事やネットに書き散らす事はしないが、悪い言葉が芋づる式に、こう、ずるずる連想されてしまう自分のドタマをどうにかしたいとはいつも思っている。あ、「ドタマ」なんてお下品な言葉が。元々人間は褒め言葉よりも貶し言葉の方が圧倒的に語彙が多いとも聞くし、性別で括るのは嫌だが、まあ、男同士のコミットは貶し合いだという説もどこかで目にした事がある。悪い言葉を発するのは自分に呪いをかけているのと同じで、どんどん自縄自縛になっていくようなものだが、それでも止められないインセンティブはどこにあるのだろう。狩猟本能? 防衛本能? この現代で本能に根差した行動を由とするのも何か嫌なものである。良い言葉を発する事のインセンティブをどうにか見つけていきたいものだ。
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