本能を克ちたい

　人間は褒める言葉より貶す言葉のほうが圧倒的に語彙が多いという。だから、というわけでもないが、こうした雑文のネタやタグ付け、カテゴライズに口調など、どうしても攻撃的になってしまう時がある。正確には攻撃的なほうが気を使わずラクで、そこに依存してしまう。やがて訪れるは自家中毒による破滅以外の何ものでもないのだが、本能的にラクなほうへと寄るのは人間の習性だからして、克服もなかなか難しいように思える。だが克服への道筋を立てるのがせめてもの人間としての義務なのではないか？　と、昨今の「それが人間の本能だから仕方がない」的な未熟な言説を見てたびたび考えてしまう。