大病院に行ってきた

佐和
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 今日は大きい病院に行ってきた。結果は何てことも無かったのだが、1日潰れたし院内で迷うし顔色のよろしくない老人たちに不躾な目でじろじろ見られるし、とても「大病院。」という感じがした。

 でも病院は落ち着く。まず基本的に静かだ。続いてヤカラがあまり居ない(半死のヤカラが緊急搬送されてくるとかはあるかも知れない)。もし自分がその場で倒れても応急処置諸々がとても素早そうだし、看護師さん達も優しい。待ち時間がやたら長いのと暇なのがネックではあるが、ちまたでよく言われている「老人たちが暇つぶしに来院している」という風説の拠もわかるような気がする。

 そこで病院という施設に限っては創作でもジャンルが多岐に渡ってはいないかとふと思った。医療の最前線として社会性を描写したもの、エンタメに振り切った職業もの、ホラーの舞台、恋愛譚、医療ミステリなんてジャンルも日の目を浴びてきている。病院は人間が必ずお世話になる施設だし、誕生とケアと終焉を扱う施設でもある。割とジャンルが偏りがちな施設や場所と違って様々な物語を展開できるのは、落ち着いて日常と非日常の狭間に身を委ねられる場所だからなのだろうか。

 

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