タイトルは乙一先生の短編から。
僕にとって猫と暮らすことは人生の目的だった。本当は猫になりたかったんだけど、幼稚園生のころだったか、あるいはもうちょっと前だったか、ヒトである自分にはどうやら尻尾は生えずネコになることはできないとの絶望を未だに覚えている。
大学4年生の時、おおよそ10年前にあるネコとの生活を始めた。友達の友達の家に住み着いている半野良猫が4匹子猫を生んだらしく、そのうちの1匹を誘拐してもらった。元の家族はどうなったのか、その友達の友達との親交はないから知らない。無事で幸せだといいんだけど。
うちに来たその子猫はあんまり物怖じせずミーミーと鳴きながらウロウロしているようだった。最初の睡眠はネコトイレ内で、笑ったがつい最近それはこの子にとって不安なときにすることだと初めて知った。
自覚はなかったがその頃の僕の頭や情緒はだいぶゴミカスで、猫には苦労や負担を強いたと思う。やり直せるならもう一度子猫時代をともに過ごしたいけど。
普段何かを思い出したり内省することがないから疲れた。これは猫との暮らしの1年にも満たない反省なのでまた続きは書く。が、今日はここまで。