こういう本を読んだ。セールで500円とお安かったのだ。1~2時間程度で流し読めるような、軽い雑談をまとめたような内容となっている。
特に裏取りはしていないが、おそらく大部分はChatGPT(あるいはその他LLM)を活用して作られたと思われる。各トピック出しやその中身について、ChatGPTの出力内容を下敷きにしているのではないだろうか。
(実際のところはわからないが)AIを用いて作った本を定価1500円前後で販売する行為を、人はどう見るだろう。ズルいという人もいるかもしれないし、別に問題ないと思う人もいるだろう。しかし一つ間違いないのは、「2035」「10年後のニッポン」「未来予測大全」というテーマで本を作ろうとしなければ、これは存在しなかった点である。
AIは今でもかなりのことができるし、その能力が今後飛躍的に向上していくのも間違いない。だが、AIはあくまで受け身であり、人間が「こうしたい」と思わなければ応えてはくれない。つまり、個々の人間の意志や欲求、それがこれまで以上に重要になってくるのではないだろうか。確固たる意志を持つ人は、AIを活用してそれをどんどん実現していく。一方、自分を持たない人は、そもそもAIに何を問えばいいのかも分からない。両者の差は開いていく一方だろう。
「君はどうしたいの?」
これが本書の真のテーマであり、読者に伝えたかったことなのかもしれない。
2024.01.06, Sat
P.S.
尚、私の答えは「何もしたくない」である。