傲慢と善良と自分②

しのはら
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加速した焦燥感に対する心の整理とこれからの意気込みをまとめようと思う。

けれどそれには付き纏う過去との決別が必要だから、あまりにも登場人物の一人真美の家庭に共感できすぎる自分のことを少し書いておく。

昔から自分は心が弱くて運動神経も悪いまさにだめだめな人間だった。小学生の頃からご飯を食べたり、緊張する場面になると気持ち悪くなることが多くて毎日吐き気と戦ってばっかりだったし、そのせいで何するのも嫌だったし怖かった。

中学で何となく入ったテニス部も心の弱さと運動音痴で辛いことのほうが多かったし、高校大学は部活、サークルに入る勇気もないしただ学校行って家帰ってだらだらゲームする生活だった。

得意なものはおろか、特別好きなこともやりたいこともなく、ただ最低限勉強だけしてたその頃だったけど、母親の言うままに生活してたら大学も行って安定してる公務員にもなったし、自分なりに頑張って充実してた。

ステータスが低かったとはいえ友達は普通にいたし、特に不満のない生活は続いていたけれど、徐々に外と触れる機会が増えてきて違和感を感じ始めてきた。

ちゃんと大学行って働いて良くやってると思ってたが、そうではないらしい。

みんなはそれはただの生活ベースであって、その上でスポーツとかバイトとか恋愛に打ち込んでその経験から成長していくのが普通だった。

昔から親に従順で、外で活動しないから特に迷惑心配もかけず、実家から通える大学に行き、公務員になる。

家庭内だけで見れば優等生な俺の善良さは、はたから見れば、心の弱さや運動音痴いろんな言い訳を積み重ねて全ての経験から逃げてきた子供から全く成長してないただ気味が悪いマザコン男だった。

@strtree
日常と映画といろんな趣味のこと