美辞麗句

stupid
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入籍しました。との連絡を受けたのは3月も終わりの日曜日。仕事に飽きて、デスクの椅子で背伸びしている途中だった。「おっ」と思い直ぐに返事をした。

こういう時に、誰彼構わず「お幸せに」と上辺だけで何の気持ちもこもっていない、まさに美辞麗句が並ぶ。一見すると、バカにしてるのかなあとさえ思わなくもない。そんな他人行儀なことを言って、他人行儀なことを言われて、本人は嬉しいのか?と考える。もちろん、それでも良いのだが・・・おそらく一生で一度の瞬間を、ありきたりでどこにでもあるようなヒトコトで済ませてよいものだろうかと。

そもそも、結婚の報告をする相手なんだから、関係性としてはそう浅くはない。どうでも良い相手に結婚の報告などしないし、仮にしたとして、それこそ返ってくる言葉は「おめでとう。お幸せに」なんだろう。なんて冷たく心の込もってない言葉だろうか・・・文字を打つ前にそんなことを考えた。もちろん、そんな返事をする訳もなく

「結婚式では号泣するから、楽しみに待ってるよ」と返答した。おめでとうもお幸せにもない、とてもシンプルで実は深いヒトコトになったと自画自賛した。君と僕は結婚式にも呼べる関係性であるということを暗に示し、おめでとうの変わりに「楽しみにその日を待っている」を表現した。なんて素敵な表現なんだろうか。(自画自賛2回目)

と、ここまで書いてなんでエイプリルフールにこの記事書いて、公開しなかったのだろうか、と後悔した。

日本の離婚率は35%で年間20万組以上が離婚しているそうだ。と検索して調べている自分が最も不謹慎であることは間違いがないし、疑う余地もない。

@stupid
日々の戯れ言。