いつもどおりベッドから起き上がり、外を見ると雪がちらついていた。天気予報など特に見ることもなく、TVも点けず自ら見に行く習慣もないため、少し驚いた。やたらと寒いなと思ったが、合点がいった。少々、眺めるが見た限り、止みそうもなかった。
雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう。なんて歌詞が頭に浮かぶ。実際いつから雪が降り出したのか、それは雨から変わったのかも知らないけど。使う時間が自由になる休日の午前中を奪われた気がして、ため息をつく。40分も悩んだ末に、仕方なくジムへ行く準備をする。2度もベランダから地面の様子を伺い、積もることはないだろうと判断したためだ。
1時間ほどトレーニングした後、外に出てみると雨に変わっていた。雪は雨に変わっていた。天気予報は相変わらず確認しなかった。刻々と状況は変わる。何事も。ただ、興味のあること・ないことで感度は変わりそれによって享受できるモノもかわってしまう。
34年振りに日経平均株価が高値を更新した。これまでの30年間は一体なんだったのだろうかと思うが、一旦置いといて雨降って地固まると言葉の通りに、より高値を目指してほしいものだ。いつも思うことは、人類は常に進化を続ける。これは歴史を見れば明らかで、スマートフォンもインターネットも僕が生まれたときにはなかった。当たり前となった今、これがないと不便となったように、欠かすことができなくなった。もしかしたら、その所為で不幸になった人もいるかもしれないが、ありがたいことに僕はこのおかげで仕事をさせてもらっている。
進化をし続ける、という意味では今後も同じことを思うし、より楽しく面白い世界を待ち望んでいる。もう同じような30年はいらないのだ。人生の9割くらいの時間を「不遇」や「失われた」で済ませるのは良くないし、より良い経済状況になってくれたら、と願う。
と、ここで天気予報を見てみた。明日は晴れるそうだ。優雅に散歩でもしてやろうと、雨を見ながら、コーヒーを飲みながら企てている。