政治とカネと年収400万

stupid
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あまりに政治とカネのニュースが目にも耳にも入ってくるので、ちょっとだけ書いておこうと思う。この考えが正しいと思ってはないけども、結構大事な思考だなぁと今でも思い出すし、ちょっと立ち止まってもいいんじゃないかと。ホントは他に書くことがあったのだけど、今思ったことを書いておく。と、言っても政治色の強い話を書く気はない。

20代の後半は仕事的にとても周りの人に恵まれ、切磋琢磨しスキルとしては最も伸びた数年間だったと記憶している。でも、決定的に給料が低かった。金がないから、いつも居酒屋ではホッピーを飲んでいたし何ならホッピーが好きだと自分を誤魔化して飲んでいた。その反動なのか今、まったく飲みたいとは思わない。そんな頃に出会った同僚がこんなことを言った。

「年収400万くらいあればそれなりに暮らせるのではないか?」と。当時の年収額は覚えてないけど、きっとそれくらいだったのだろう。僕はこの一言を今でも胸にしまっている。言うても20代後半、金が欲しかった、強烈に。何も気にせず居酒屋で気軽にビールを飲みたい。値段を見ることなく、好きなものを頼みたい、そんな風に思っていた。だから、とにかく評価されるべく、給料をあげるために仕事をしていた。だが、同僚はそんなことを言ってきた、別に金がないとかあるとか話した訳でもないのに、見透かされた。

本意は分からない。ただ僕はこう解釈した。「給料 = 自分の評価」だけではないと。仕事に対してどれだけ、真摯に向き合うかを自分で測るべきなのではないかと。そこに給料の額は関係ないのではないか?ましてや、金っ!金!と目がくらむと、それにしか目がいかなくなるのではないか?と。実は400万くらいで生活は成り立つのではないかと。

全く考えたこともなかった。確かに生活の面で考えれば、特に暮らせないということはなかった。幸い借金をしたことがなかったし学生時代の極貧を考えれば想像できないほど良い暮らしをさせてもらっていた。自分がどれだけ、恵まれているかをまさに「足るを知る」がまったく足りなかったと反省した。

申し訳ないが、政治家の考えていることは分からない。同じ思考回路を持った人間とは到底思えないような政策をしつづけて、庶民を苦しめることを生き甲斐としてるのだろう、きっと。それに加えて税金を自分のポケットにしまい込んで、かつ税金を払わないのだから、当然国民は怒るべきだし、政治家ではなくただの泥棒である。ぜひ、年400万(額面)で1年間暮らしてほしいもんだ。

あれから10年以上経って、当時と比較するととんでもない額を手にした。確かに居酒屋では特に値段を気にすることなく、酒を飲ませてもらっている。これは自分の努力のおかげでは決してない。たまたまだ。運が良かった、きっとその類の話。だからこそ、時折おもいだす「400万あれば普通に暮らせる」を僕は忘れないでいたい。

そういった人たちがこの国にたくさんいる、ということをぜひ、庶民の目線で国民に寄り添って政治家のみなさまには、政策を打ち出し、実行していただきたいものだ。

@stupid
日々の戯れ言。