ビジネスホテルでの生活がとてつもなく苦手。ゆったりと入浴できないユニットバスも抗えない乾燥も簡単な自炊もままならない環境も。近年はアパートホテルに泊まるようにしている(けどやっぱり長期滞在はむり)
仕事を共にしたい友人と話をしている時「東京来るならうちに泊まりなよ」と声をかけてくれたのを機に少し長めの出張を計画した。人の家に泊まることが少ない人生なので本当にお言葉に甘えて良いものなのかしら…と味わったことない不安とわくわく。
起きたら白湯を飲み、フレンチトーストをサクッと作り振る舞ってくれる友人は着飾らず淡々と日常をこなしているように見えた。でもこの家にいる時間が大好きなんだろうなということが生活を共にすると感じられた。食べるもので身体が出来上がってることも再確認する食生活。旅がつらいひとつの要因である"毎食外食"がない。日が経っても身体が軽くよく動く。
生活を大切にしてるひとの暮らしを側で見ることの贅沢さ。こんな朝を、こんな夜を過ごしたい。めきめきとやる気が湧き起こる。気負わない自炊をしよう。だって何を作ってもだいたい美味しいじゃないか。特別な調味料はいらない。
想定外にもう一軒泊まらせてもらったおうちも大好きになった。ブランチという名目でしっかりした日本の朝ごはんを食べさせてもらう。普段ほぼ自分でごはんを作って暮らしてる身からしたらこの旅は友人たちの作ってくれたごはんで生かされて幸せな時間だった。「このおいしい料理は何を入れてるの?」「ふるさと納税返礼品でよかったものなんだった?」近況じゃないことも話したい間柄っていい。
ああ、また会いたいな
と心の底からこの旅に感謝する。