機嫌の取り方を知っている
それだけで安心して生きることができる。仕事の日はクタクタになる分、家にいる日は存分に家を楽しみたい。朝ドラを見てヨーグルトと果物を口にし、掃除機をかけて本を読んでから仕事。昼ごはんもチャチャっと作るまでが理想の習慣。日々こうありたいと願いながら現実はうまく行くわけじゃない。
「どこか出かけたいな」と思いながら誰かを誘うことも億劫な雨の日。冷蔵庫にあるいつから眠ってるか分からない白ワインを飲みながら肴をこしらえる。豚バラに片栗粉をまぶしてカラッとあげたものにマヨネーズと山椒。それと茄子をペペロンチーノ風にしたもの。自画自賛しながら食べるのも楽しみのひとつである。
酒を飲むと珈琲が飲みたくなるし逆もまた然り。苦味と甘味で締めたくなり近所の喫茶店へ。なにか目的がないと喫茶店へ入ることができない性分なので読書をすることにし、手に入れてから開いてない本を相方に選んだ。頼んだウインナーコーヒーは「甘さ普通」と答えてしまったが故に砂糖が入っていた。次回からは甘さ無しと答えよう。大雨の後だからか店内はほぼ貸切状態で店員が黙々と食器たちを洗っている。誰も知り合いがいない居心地の良さを知っている。また来よう。でも「また来たな」と思われる頻度では来ないでおこう。