三十路

ohta
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西暦が偶数だと気持ち的に落ち着くし奇数だとそわそわする。年齢も一緒で奇数だとわからなくなる。あまり共感を得たことはない。

今年で30になる。

まだ数ヶ月あるにはある。けど学友と会えば「今年で30だもんね」と事ある毎に唱えてお互いニマニマする。20代を終える名残惜しさともうひと段階おとなになる誇らしさめいたものをわたしも友人も感じてるんだと思う。周りにいる30代は口を揃えて「30代は楽しいぞ…」と囁いてくるから。

区切りの良い歳を迎えるにあたり、謎の不安が押し寄せる。「自分は何者なのか、このままで良いのか」特別なことじゃなくて万人が経るありきたりな悩み。わたしもまんまと悩む時期を経験した。27歳の頃だった。

「もっと身軽になりたい。悩みを手放したい」悩みが断捨離欲に変わり、増えていくもの、繋がり、様々なものを迎えるために長年仕舞っていたものたち、決して不用品じゃないけど今のわたしには互いに必要じゃないものは積極的に手放してる。

30歳になった瞬間に肩の荷が降りるなんてことは絶対にないけど不安定な若々しさの呪縛を手放して良い歳の重ね方をしていきたい。

22でカルビが重くなり20代中盤でお味噌汁の大切さに気づいた。28で肌質が明らかに変わり、最近では夜ごはんを満腹食べると胃痛を起こすことが多くなった。今度はどんな変化が起こるんだろう。

@sudachi
京都でお店を営んでいます。