「良いですね~」を我慢する

すだ
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最近、スクラムマスターをやっていて、チームメンバーから「これはやって大丈夫なものですか?」とか「こうするのが良いんですかね」とか、"お伺い"を立てられる機会が何度かあって、違和感(危機感?)を抱いていた。別に僕はチームの監督者ではないんだから、僕に聞かなくてもやってみれば良いのにな、と。

なんでこうなるのか考えてみたところ、僕が誰か(あるいはチーム)にポジティブなフィードバックをするときに、半ば口癖として「良いですね~」と言ってしまっていることが原因の一つなのではないかと思い至った。僕(スクラムマスター)が「良い」と言っているんだから良いのだろう、僕が「良い」と言わないなら良くないのだろうと思われてしまっているのではないか。

これを回避するためには、「良いですね~」と言いたい気持ちをぐっと我慢して、「その工夫は僕がとても楽になります」「それはチームの仕事が効率化するかもしれませんね」「僕の解釈では、この前発表された会社の方向性ととてもマッチしているように見えますね~」などと、主語と述語を明確に発言するのが良いんじゃないかと思う。「良いですね~」の解像度を上げて発言するとも言える。もっと言えば「そうなんですね!僕は応援してます!」だけでも良いかもしれない。

こうすることで、「良いですね~」よりも相手に判断を委ねることができるし、後になって思い返したときに「本当にチームの仕事が効率化したか?」「本当に僕が楽になったか?」など、振り返りの解像度も上げることができる。もし「良いですね~」と言ってしまっていれば、上手くいかなかったときに「やっぱり良くなかったですね~」などという悲しい振り返りしかできなくなる。

まぁ結局、コーチングだったりなんだったりで良く言われる「アイメッセージをちゃんと使おうぜ」という話なのかもしれないけど、僕は「良いですね~」を我慢するところから始めてみようかな、と思う。