生理痛がひどくて朝から寝込んでいたところに震度3〜4程度の長めのいやな揺れが来て、そこからはずっとニュースを見て過ごした。実家は京都の内陸にあるので津波注意報などは警戒しなくてよかったのだけど、どうしても東日本大震災のときのことを思い出してしまって、終始胸の奥の方に重石が乗っかっているような気分だった。東日本のときもやはり京都は少し揺れを感じた程度で、阪神淡路のときは生まれていなかったので、わたしは大きな震災をダイレクトに経験していない。だけど津波で家や車が流される映像をじっと見ていた記憶は絡みついていて、大きめの揺れを感じるといつも体が硬直するような感覚がある。もし自分が直接的に被災する立場に置かれたら、即座に適切な行動ができる自信がなくてそれがまた怖いと思う。
こんなときにも湧いて出てくる差別煽動やデマ、陰謀論の類を報告しながら、ほんとうに情けなくて悲しくなった。もちろん平時でもふざけるなと思っているけれども。被災したひとたちのこともばかにしているし、誰かを危険に晒すような行為をへらへらとおこなえる人間がいることに強い怒りを感じる。揺れを感じなかったらしい身内のへらへらした態度にもものすごく怒ってしまった。
2日は結局報道から離れられず、夜までずっと塞ぎ込んでしまったから、3日はもう少し元気に、意識的に別なことをしながら過ごそうと思ってなんとかやっていたのだが、羽田空港での事故でまたぶり返してしまった。いろいろなことを考えはじめると沈んでしまう。もう少し元気を出して、自分にできることをするのだ。デマの報告、正しい情報の整理、義援金の寄附、防災バッグの見直し、政治参加。知識を得る。勉強をする。