GWあたりは京都劇場でジーザス・クライスト=スーパースターがかかっているということで、JCSのチケットを握りしめて帰省していた。帰省ついでの観劇なのか、はたまた観劇ついでの帰省なのか。せっかくなので関西の友人たちに声をかけて会っていたのだけど、話しているうちに金沢へ日帰り旅行に行くことに。全員4時半起きでサンダーバードに乗り込んだのどう考えても元気すぎるよね。
4:30 起床、京都駅へ
準備を余裕をもってしたいタイプなので無駄に早起きした。7:00前に京都駅発の便に乗るよ〜と言ったら京都駅まで車で送ってくれるというのでお言葉に甘える。両親揃って着いてきてくれたのだが、わたしを送り届けたあとはふたりで朝ごはんを買って帰ったらしい。うちの両親はたぐいまれな仲良しである。
サンダーバードに乗りこみ、大阪から先に乗ってきた友人らと合流。座席を回そうと思ったら前の座席の人が背もたれを微倒ししていて回せなかった。睡眠を妨げてまで回したいものではないのでそのまま敦賀まで仮眠。
敦賀駅でサンダーバードを下車して新幹線乗り場に向かう。北陸新幹線の開通で関西からは一本で行けなくなったうえに数千円高くなったので、なんのメリットもないのである。本邦はすべて東京基準でできている。
新幹線で金沢へ。いつかグランクラスに乗ってみたいよ〜。お酒飲まないけど。
9:00 金沢
駅についてすぐにひゃくまんさんが迎えてくれた。あと力士パネル。
ランドマークの鼓門。近くで見ると木造の美しさにほれぼれする。それにしても快晴中の快晴で暑いくらいである。まずはまっすぐ10分ほど歩いて近江町市場へ。
いきいき亭の順番待ちに名前と電話番号と注文を書いて、呼び出されるまで市場内をぶらつく。
ここしか見つけられなかったけど、市場のエレベーターには海産物の名前がついてるっぽい。ここは「タイ」。
近江町コロッケ(白えび)を食べる。お会計の列に並んでる間に支払い準備きっちりしといてね、の表記にどきどきしながら並んだ。こういうところで手間取ると怒られそうな気がして……。
市場内はけっこう試食をさせてくれるお店も多かったのだが、この「珍味の海道」の店員さんは特にすごかった。立石に水のごとくセールストークが止まらない。塩辛とかいろいろ食べさせてもらった。ここ以外にもおいしいものがたくさんあったのだが(焼き鯖寿司がすごくおいしかった)なんせ今日の旅行はこれから始まることもあり、買うに買われず。
そうこうしているうちにいきいき亭から呼び出される。
向かいにあるコーヒーとベイクのお店に吸い寄せられそうになるのを我慢しながら、待機列で少し待ったのちに入店。
左様で。
ふつうここでは名物の海鮮丼を食べるところだが、わたしはなまものが食べられないのでのどぐろの炙りと茶碗蒸しを注文。うにを頼むか迷ったけど、1,000円だったのでびびった末にやめた。
友人らが頼んだミニ海鮮丼。
いわゆるIoTはまったく導入されていなくて全部人力なのだけど、スムーズな回転やインバウンド対策などを経験で最適化したオペレーションという感じですごかった。店員さんの方からお写真撮りましょうか?とも聞いてきてくれたので撮ってもらったけど、のどぐろ寿司を食べたあとだったので空のお皿とともに撮る人々になっていた。食いしん坊。
小腹が満たされたので、ひがし茶屋街の方面へぶらぶら歩きだす。
川と橋。
なにかしらをやっていたのか、いたるところで消防車と消防士を見かけた。
金沢に限らず、現代まで残っている古い建物って元銀行が多いイメージ。
このあたりの観光案内所の前を通ったら、そこの人がいろいろ教えてくれた。地方の観光案内をやってる高齢の方っておそらくボランティアの方が多いと思うのだけど、やっぱり熱意があって自ら買ってでているわけだからすごいいろいろ教えてくれるんだよね。時間があるときは耳を傾けてみるとためになることを知れたりする。
藤の花と狛犬。
茶屋街に到着。新聞紙でとってつきの紙袋って作れるんだ。
疲れてきたのでお茶屋さんへ。金沢を小京都なんで呼ぶ向きもあったけれど、わたしは抹茶より断然ほうじ茶派だから金沢のことがより好きかもしれない。少し涼んだので金沢城へ向かう。
何屋さんなのかは忘れたけど出迎えてくれている……。
12:30 金沢城公園
最近は観光でちょこちょこいろんなお城を見ているけど、もしかしてお城に全然興味がないな……? と気づきはじめている。歴史のロマン込みで楽しむものかなあ。好きな大河ドラマに関連する場所だったら楽しめるのかも。でも櫓にのぼったりするのは好き!
この門はすごかった。
13:30 兼六園
続いて金沢と言えば……なザ・観光スポット兼六園へ。写真を撮りすぎてカメラロールが真緑に染まった。
この石橋の彫り物が凝ってていいね。
こういう、支えられすぎていてなにがなんだか、という木がたくさんあった。今回は新緑の季節だったけど、四季折々のお花が楽しめる時期に来てもいいかも。
15:00 昼食
いろいろ見て回ったところで、「加登長総本店」でかなり遅めの昼食。うどん処らしいのにおそばを食べました。さすがにこの時間だと全然人もいなくてゆったり過ごせたし、店員さんも優しかった。
肝心のおそばの写真がぶれぶれなのはご愛嬌……。箸袋を広げると周辺の地図に。こういうのが好き。
16:00 bien Bake
北鉄バスに乗って西念南まで。北鉄バスはsuicaが使えないので整理券をとって現金で乗車。無駄にどきどきする。
お目当てはバス停から少し歩いたところにある焼き菓子のお店・bien Bake!
種類も量もたくさんあって迷った……。フィナンシェをいくつか購入して実家へのちょっとした手土産に。
17:00 おでん 山さん
帰りはいい具合にバスが見つからなかったので歩いて金沢駅へ。やっぱり晩ごはんは金沢おでんが食べたい、でも駅から少し離れたところにあるお店は列が読めない、ということで、駅ビルに入っている「おでん 山さん」へ。
ここで思い出してほしいのは、我々は15:00におそばを食べているということ。当然そんなにお腹は空いていない。
これを3人で分けてなんとか食べ切った。わたしはつみれ・くるま麩・ちくわ・たまご。お腹いっぱいすぎてこれでも頼みすぎたな……と思ったけどおいしかった。
満腹になってお店を出たのが18:30。20:00過ぎの新幹線までは微妙に時間があったけど、(主にわたしが)体力の限界だったので駅ビルのタリーズで過ごすことに……。(ふつうのタリーズだけど、このビルに入っているお店で飲み食いすると地震の復興にちょっと寄与できるとのことだった)キャパシティを超える日光を浴びたからか、頭も痛くなってしまってぐったり。やっぱり体力が足りない。ゆっくり休ませてもらって、新幹線に乗り込むころにはすっかり元気に。弾丸だったけれど楽しい日帰り旅行だった。石川はいいところ。