理想を描きながら今を生きるという矛盾と、1日を生きる秘訣

mimizunomizuno
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コーチングでといえば、自己実現であり、目標達成である。なりたい自分を描きながら、理想を追い求める行為だ。

これは自然である。人間はよりよくを求めるものだし、そうしなければ世界は発展しないからだ。

一方で、よりよくを求めることは今を否定することである。そして何かを達成した時、理想の自分を実現した時、その時はご機嫌でも、やがてうつろい日常が戻ってくる。そして、またもっとを求めるのである。

禅においては、坐禅という修行を通して悟りに近づくが、悟りを得るために修行するのではなく、ただ座るという行為を実践することだと解く。

これは目標が未来にあるから、それを追い求めていては今あることに気づけないからだろう。

寒くて寒くてずっと湯船に浸かってない中で入るお風呂は最高なのに、つい先のことばかり考えていて、作業的に湯船に入っている時、そこに心地よさはほとんどない。

1日3食食べられること、友達と語らえること、何かをしようと思った時、連絡を取ろうと思った時、やろうと思えばできる素晴らしさがあるのに、それが当たり前になってゆく。

理想を思い描き、そして今を生きるために僕たちはどうすればいいのだろう?その一つのヒントが祝福することにあると思う。プロコーチの能力水準であるICFのコアコンピテンシーの一つが祝福である。

目標を達成することもそうだけど、その過程で何かに近づけたこと、大きな一歩を踏み出せたこと、自分の人生に自覚的になり、チャンスを得たこと、困難を乗り越えたことを、一つ一つ祝福するのである。

「7. クライアントの成長と成功を祝福している(Celebrates the client’s progress and successes)」

https://icfjapan.com/competency

今日という1日が最後かのように生きることは難しいけれど、1日を乗り越えられたこと、今日という1日があったこと、仕事ができたこと、ご飯を食べられたこと、悪夢を見たとしても朝を迎えられたこと。友と語らえたこと。

一つ一つに感謝し、お祝いしよう!今日も必死に生きた!わー、みんなおめでとう!

(P.S. もっちゃんお疲れ侍!)

@sugu
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