UIデザインと、コーチングの交差点

mimizunomizuno
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UIデザインは、WebやアプリにおけるUserInterfaceのデジタルプロダクトのデザインであり、人の思考や感情を整理した上で自分のやりたいことに繋げていくコーチングは別物のように思えますが、実はかなり重なるところがあります。(と最近分かってきました)

特にコーチングにおいては、個人の中のいくつもの人格に気付いたり、自己マネージメントするようなアプローチがあります。自分の中の天使と悪魔のような存在から、カウンセリング領域であればインナーチャイルドと呼ばれるものだったり。

人の内面には、何百もの人格があるとも言われいます。

よってコーチングの一つのアプローチにおいては、やりたいと思っているのに引き止めようとする内なる妨害者の声に気づき、いわゆる本当の自分の欲求や、源につながり、自己実現に向かっていくのが一つの道だと言えるでしょう。

つまり、日常で起きているもやもやだったり、繰り返し起こるパターン、問題というものは、人の内面における無意識な働きかけがブレーキとなっていたり、抑圧しているものであるということです。

これについて、氷山モデルは有名です。根底にある思い込みが、人との関係や自分の行動を規定しているというものです。表層の問題は、それらが顕在化した結果と捉える見方です。

引用:「氷山モデル システム思考(Change Agency)」

人の内面の対立や、組織の対立を扱うコーチは、この無意識の構造に気づき、彼らが向かいたい場所に導いていく存在であるとも言えるでしょう。

一方、UIデザインにおいても対立というものは切っては切れない関係にあります。一番身近な対立が、デザインとエンジニアリングのコンフリクトです。

デザイン的にはこうしたいけど、実装では実現できない。そもそも、ソフトウェアデザインの原則から外れたデザインであれば、理想論でしかないのは、エンジニアリングを無視した設計の時はよくあるケースです。

また、理想を描くデザインに対して、ビジネスのニーズだったり、ものとしての美しさだったり、開発現場のリソースであったり、様々な要件のマネージメントが必要になります。

しかし、最終的に見た目に落とし込むのはデザイナーの責任です。よって、デザイナーは、様々なチームのメンバーやステークホルダーのニーズを読み解き、適切な形に落とし込まなければいけません。

そこには、対話が不可欠です。ものだけ見せても、それがどのようなプロセスでそのアウトプットに至ったのか、そしてそれがなぜ必要なのかを、エンジニアやPM、クライアントやユーザーに示す責任があります。

氷山モデルと同じように、UXの5段階モデルというものがあります。これは、ユーザー体験のデザインにおいては、抽象的で根底にあるのは、戦略であり、そこから要件、構造、骨格が決まり、最後に具象的な表層のビジュアルデザインに落とし込まれます。

引用:「UXデザインにおける5段階モデルとは?【2019年版】

最終的にはビジュアルデザインが全てなので、デザイナーの仕事といえば、見た目やグラフィックと思われがちですが、チームで何かを作る上で戦略におけるコンセプトを明確にし、デジタルプロダクトの構造に則り、インターフェースのデザインに落とし込む上で、たくさんのコンフリクトを乗り越えていくというのが、デザイナーの仕事ともいえるでしょう。

コーチ界隈にいると、デザイナーの方がコーチングを学ぶのを多くみますが、1フリーランスとして特にDXだったり、toB向けのサービスのデザインに関わっていると、「水野さん、すぐさんって変わってますね」と言っていただけますが、実は本質的には重なるところが多いのです。

デザイナーは常にユーザーファーストであるべきで、ものを作る先には届けるユーザーがいます。

ユーザーは感情を持った生き物です。彼ら、つまり私たちが喜ぶためにモノづくりをしなければいけません。

同時に、チームで何かを届けるということにおいては、人1人では成し遂げられないのです。

そこにはたくさんのコンフリクトや、現場の痛みだったり、想いがあります。実はデザイナーとコーチングというのは、手段が違うだけで、マインドセットや情熱、みているところは同じなのです。

@sugu
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