日記(2023/11/16) しずかなインターネットと「ハンチバック/市川沙央」読了

しずかなインターネットというサービス(これ)が昨日から始まったらしい。今日から日記はここに書いていくことにした。

最近のインターネットはうるさすぎる。うるさいのはSNSだけのようだが、検索で出てくるアフィページも、広告も、なにもかもうるさくて、人間の敗北を感じる。しずかなインターネットはその哲学がいいな、と思った。

インターネットに日記を書き始めて、実は、足掛け20数年になる(長いな)。取るに足らないことを、書いたり読んだりするのが好きで、なんの役にも立たない、強く何かを推し進めない日記がもっと増えたらいいのに、あの頃のように、と思ったりする。

そんなこんなで、しずかなインターネットはとても良いなと思った。スポンサーになってもいいかも。

ところで今日は『ハンチバック / 市川沙央』を読んだ。作者、めちゃくちゃ怒ってた。読みながらとにかく怒りを感じた。こんなにずっと最初から最後まで怒ってる小説ってあるんだって衝撃的だった。実際、怒りがエネルギー源だというインタビューを読了後に読んだ。出版界をマチズモだと批判した人は今までいなかった(おそらく当事者はずっと持っていたのだろうが/今まで気づかなかったという傲慢さよ)と思うし、バカみたいに頭を殴られた気になった人は多いと思う。そのずっと前でストップをかけられている人に、紙の手触りなんて戯言がいかに生ぬるいか改めて知らされることになる。

あと、テレビなどで取り上げられる「障がい者の性被害」にもピンとこない、そういことが起こる可能性がある環境に行けない人にもハッとした。というか、なにがともあれ、解像度が低すぎる。いかに見ないことにしてなかったことにしてきたか、突きつけられるという浅はかな感想に終始してしまう。そうやって驚くことにすら、驚いたと作者が語ってるのも見た。そんなに見えていなかったかと。ほんとそう。

単純にテンポもよくておもしろかった。笑える話ではないけど、小気味良い。作者は絶妙におもしろい人なんだと思う。

そんな感じです。

しずかなインターネットに、どうだっただろうか。

アイコンをつけたいな。いつも使ってる岡崎神社のうさぎでもいいんだけど、なんかもうちょっと探してみよ。

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鼓舞〜

おた〜