「なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」 / メラニー」読了。
時事本なので今は当てはまらなかったり様子が変わったこともあるかもしれないが、ここに至るまでの流れや、アカデミー賞あるあるなどがまとめられていておもしろかった。予想イベントとしてのアカデミー賞はとてもやりがいがあるだろう。
本著内で、マイノリティ役を非当事者であるマジョリティが演じることの暴力性みたいなことも触れられていた。そういえば先週見たトッツィーもそんな話だったなと思い出した。その手のインタビューや記事はいくつか目を通していたのに、トッツィーを見た時はあまりにぼーっとしていたことにも気づいた。この本を読んで、あぁあれのことかと紐付き、そういえばトッツィーもそういう話かとハッとした。遅い。あまりにぼーっとしすぎである。
今週はできれば「落下の解剖学」を見たい。作品賞はほぼ「オッペンハイマー」で決まりっぽいけど、番狂せがあるとしたら、落下の解剖学っていうのをどこかで見た。
敬愛する中島健人さんがアカデミー賞に関わるようになって5年。5年前の私は「アカデミー賞に興味がある人の中で1番映画を見ない人」だと自負していた。当時からイベントとしてのアカデミー賞はおもしろがっていたけど、映画を見るハードルがとても高かった。5年経っていまは、少し見るようになった。好きなもののおかげで世界が広がるのは本当に心地よい。人生で達成したい状態とすら言えるかもしれない。いろんな世界に接続するものを好きでよかったなぁと思う。
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2月に見た映画の話