日記(2024/03/07) #まじ日

『落下の解剖学』を見てきた。

"雪深い人里離れた山荘で、視覚障がいのある11歳の少年が、転落死した父の死体を発見する。最初は事故死かと思われたが、捜査が進むにつれていくつもの謎が浮かび上がっていく。"(あらすじ引用)

とのことだが、サスペンスやミステリーというより、わりとヒューマンだった。基本的には法廷のシーンが多い。フランスの法廷ってまじであんな感じなのかな。独特な正装。疑わしきは被告人の利益に…全然ならず、ゴリゴリに責められていくので、根本的な考え方が違う……とクラクラした。基本的には疑われる妻の側に立って見てたから、検察の尋問に嫌な気持ちになったりするんだけど、否定したことも実はあながち嘘ではないということがわかったりしてやや揺らぐ。最後は親子愛に帰結する?が、それもどこまで本当かなんてわからないよな〜なんて思った。

物証がないまま証言だけで進む世界、あやふやすぎてゾッとするんだけど、世界ってあやふやさをかなり許容してできてるよなぁとしみじみした。私は普段から「人は嘘をつかない(そして、ついてはいけない)」ことを前提に成り立ってるのってすごいなって思ってるんだけど、その思いをさらに強くした。言葉に出すって行為としてはかなり簡単なのに、そんな簡単なものに寄りかかるしかないなんて、大丈夫なのか?人って結構人を信頼している……というか、信頼せずに生きてはいけないのが人間の限界というか。だからこそ、この映画で、疑われる妻はフランス語があまり堪能ではないというのも効いてる。言葉が稚拙なだけで信頼されづらくなる。言葉が話せないと考えも幼稚だと思われがち、みたいなことはよく言われるやつだな。

その他、マイノリティの描き方があまりにステレオタイプでは?と思ったりもしたけど、まぁ、いったん置いておいて。夫婦喧嘩のシーンがリアルすぎて最近離婚した友達に聞かせられないってジェーンスーがどこかで言ってた気がするけど、どこだったか。そもそもジェーンスーだったか?

そういえばover the sunパークも見てきた。

はい……

できればあとバービーを見てアカデミー賞に備えたい!

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違う惑星の変な恋人はめちゃくちゃ邦画