睡眠は貯金できないけれど、借金にはなるらしい

sui_k
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  週に一度、精神科に通院している。先週は日付が変わる前に寝ましょうねとやんわり叱られた。そりゃそうだと反省したので、早めに寝るようにしたけれど、朝5時台に目が覚めるのがちょっとつらい。一日の長さに絶望するから。

 早朝に起きては昼頃に眠くなり、夕方にまた起きる、というサイクルで生活している。昼は眠りが浅いせいか、よく夢を見ては泣きながら目を覚ます。なんだか小さな子どものようだ。ほんとうは昼寝を挟みたくなくて、無理やり起きてみたりもしたけれど、船酔いみたく気持ち悪くなって諦めた。

 朝と昼合わせて12時間ほど寝ているという話をすると、先生は「ロングスリーパーじゃない?」と言った。社会生活に合わせて朝起きるようになっているけれど、実際はそれだけ必要なのだと。いやいや待ってほしい、学生時代から長く寝ていた時期がない。

 夜に眠る時間を増やせば、昼寝をしなくて済むのでは?と聞いたけれど、仕事に戻った時にそんなに寝れないんだから困るでしょうと返された。そんなの、どうすればいい。個人事業主ならねと言われ、わたしだって可能ならひとりで仕事がしたいです先生。

 抗うつ剤が増えた。薬を足しても万全にはなれなくて、生きることのやり方も忘れ始めた。また家族の夢を見た。母親と手を繋いでいた。一体いつまで囚われるのだろう、わたしが変わっただけなのに。

 ほんとうはすべて放り出して泣きつきたくなる。同時に分かり合えないことを思い出す。自分で自分を救うのは、とても難しい。